配偶者の扶養内でパートをしている主婦は、お金を借りる方法が限られてしまいがちです。
しかしパート主婦だからといって全くお金を借りられないわけではありません。
子供のための買い物でお金を使いすぎた、旦那の使い込みでお金がない、そんな場合はパートでも借りられる可能性の高いカードローンを利用しましょう。
家計をまかされているパート主婦に合った、借り入れしやすいカードローンを紹介していきます。
正社員に比べて年収が低いパート主婦でも、お金を借りる方法はあります。
厚生労働省が出している「毎月勤労統計調査」によると、パートタイム労働者の月収は10万5,223円という結果です。
今回はパートの平均年収である120万円を基準に、金融機関で借入診断を行ってみました。






大手銀行・ネット銀行・消費者金融でそれぞれ借入診断を行ってみると、パートの年収でも十分審査に通る可能性があるとわかります。
パート主婦の場合、年収でも厳しく審査されますが、それ以上に他社借入の金額が大きいと、即審査落ちしてしまう可能性があるので注意しましょう。
パート主婦は銀行よりも消費者金融のカードローンを利用している割合が多い
意外にもパート主婦は銀行より消費者金融のカードローンを利用している人が多いデータがあります。
お金を借りる方法といえば、まず銀行カードローンを思いつくパート主婦の方も多いでしょう。
しかし銀行カードローンは審査が厳しく、パート主婦に対して積極的に貸付を行っていません。
実際に全国銀行協会が調査した結果をみても、パートは銀行カードローンではなく、消費者金融やクレジットカードのキャッシングといった貸金業を利用する割合が多くなっています。
詳細調査における【A】銀行カードローン利用者の職業は、「会社員(事務系・技術系・その他の合計)」が65.4%、次いで「パート・アルバイト」が7.0%、「自営業」が6.7%。【B】貸金業のみ利用者の職業は、「会社員(事務系・技術系・その他の合計)」が62.2%、次いで「パート・アルバイト」が11.0%。
引用:銀行カードローンに関する消費者意識調査
パートの銀行カードローン利用率は7.0%と低く、会社員と比較すると9割近くの差があります。
またパートの場合、銀行カードローンではなく貸金業のみを利用している割合が多くなっており、いかに銀行カードローンの審査に通りにくいかがわかります。
パートでも銀行で借入できている人は、ごく一部だといえるでしょう。
一方で消費者金融などの貸金業のみを利用している割合は、会社員に次いでパートが多くなっています。
パート主婦がお金を借りたい場合、最初から銀行カードローンではなく、消費者金融を検討している人も多い結果です。
パートがお金を借りるのに適しているカードローンは?
実際に利用者が増えているのに対し、パート主婦が借り入れしやすいよう工夫している消費者金融も多いです。
ここからはパート主婦がお金を借りるのに適したカードローンを紹介します。
パート主婦向けのプロミスレディースキャッシング
プロミスは大手消費者金融の中でも女性が借りやすいのが特徴です。「レディースキャッシング」と呼ばれる女性向けのカードローンを採用しており、借りるまでの対応をすべて女性が行ってくれます。


公式サイトにもあるように、パートや主婦でも申し込み可能となっています。
スマホから申し込んで、審査に通過すれば、コンビニATMでスマホを使ってお金を借りられる便利さです。
自宅への書類送付もなくせるので、夫や子供に借金しているとバレたくないパート主婦なら、絶対選んで損なしのカードローンですよ!
24時間いつでも申し込めて、初回の借入は30日間利息0円で利用できます。
次の給料日までに1~5万円程度の少額が足りない、といった場合でも、借りてから30日以内に返済すれば、ムダな手数料がかかりません。
まずは借入ができるかどうか、公式サイトの最短15秒事前審査で調べてみましょう。
女性の利用者が多いアイフル
プロミスと同じく女性向け商品の「SuLaLi」を取り扱っているアイフル。女性が対応してくれる専用ダイヤルにくわえ、キャッシングだとバレにくい女性限定デザインカードを発行してくれます。


女性向け商品があることから、プロミスとアイフルは他の消費者金融に比べて、女性の利用者が多くなっています。
金融機関名 | 女性の利用率 |
---|---|
プロミス | 30.7% |
アイフル | 29.0% |
アコム | 27.5% |
レイクALSA | 22.9% |
プロミスとアイフルは利用者の約3割が女性となっているので、比較的借り入れしやすいでしょう。
またアイフルはパートへの貸付率も22.4%と高くなっています。
アイフルで借り入れしている人のうち、10人中2人はパートの比率です。
パート主婦がお金を借りるなら、実際に貸付の実績がある女性向けの「SuLaLi」がおすすめですよ!
アイフルもネットから申し込めば、カードレスでお金を引き出せます。近くのセブン銀行ATMでお金をおろせるのも、パート主婦に愛用されている理由のひとつです。
パート主婦の利用者が多いベルーナノーティス
プロミスやアイフルほど知名度がないものの、同じようにレディースローンを取り扱っているのがベルーナノーティスです。
ベルーナノーティスは利用者の74%が女性という、まさにパート主婦のための消費者金融。
女性の顧客を知り尽くした会社なので、主婦にも親しみやすい消費者金融となっています。
専業主婦にも貸付を行っているくらいなので、パートで働いている主婦ならば、さらに審査に通りやすいと考えられます。
月々の支払いが2,000円からと低額なのも嬉しいポイント。家計管理が求められているパート主婦は、借入だけでなく返済のことも考えてお金を借りないといけません。
プロミスやアイフルのように、スマホのみでの借入は難しいですが、パート主婦が借りやすいカードローンとして候補に入れてみてもいいですね。
パートが銀行でお金を借りるならネットバンクが借りやすい


全国銀行協会の調査を見てもわかるように、パート主婦が銀行でお金を借りるのはハードルが高めです。
銀行カードローンでの借入を検討しているなら、比較的審査の融通が効きやすいネットバンクを利用しましょう。
名称 | パート主婦の借入 |
---|---|
楽天銀行スーパーローン | ◯ |
イオン銀行カードローン | ◯ |
ジャパンネット銀行カードローン | ◯ |
スルガ銀行カードローン | ◯ |
イオン銀行や楽天銀行のように、パート主婦がよく利用する流通系のネットバンクでは、利用頻度を重視して審査を行っている傾向にあります。
その証拠に、楽天銀行スーパーローンでは、楽天会員ランクに応じて審査の優遇もございます。
※必ずしもすべての楽天会員さまが審査の優遇を受けられるとは限りません。
入会で楽天ポイントがもらえる楽天銀行スーパーローン


楽天銀行スーパーローンは、楽天市場や楽天トラベルといった楽天のサービスをよく利用するパート主婦に手厚いカードローンです。
楽天では自社サービスを利用するたび、会員ランクが上がる仕組みとなっており、利用頻度が高いユーザーはローン審査で優遇してもらえることも。
また入会することで、ポイントがもらえる唯一のカードローンです。
頻繁に楽天のサービスを利用する人にはかなりおすすめ。
専業主婦への貸付にも積極的なので、パート主婦でも審査に通る余地があると考えられます。
1,000円単位で借りられるイオン銀行カードローン


子供の部費が足りない、食費があとちょっとだけ必要、そんな少額を借りたい場合は、イオン銀行カードローンがおすすめです。
1,000円から借入、返済でき、必要なときに必要なだけ借りられるのがメリット。
金利も13.8%と他の銀行や消費者金融にくらべて、低金利に設定されています。
イオンの店内にあるイオン銀行ATMで自由に借入、返済できるのもポイント。買い物ついでにお金を出し入れできて手軽です。
ただし銀行カードローンは、プロミスやアイフルのように即日の借入はできません。
銀行カードローンは銀行法によってルールが決められており、2018年1月から即日融資が不可になりました。
国内の銀行各行はカードローンなど新規の個人向け融資で審査を厳しくする。来年1月から警察庁のデータベース(DB)への照会で審査に時間をかけ、即日の融資を停止する。
引用:銀行、個人即日融資を停止
今すぐお金を必要とする用件があるならば、銀行ではなく消費者金融を利用するしかありません。
どうしても即日お金を借りたい場合、キャッシング枠付帯のクレジットカードを持っていれば、すぐにお金を借りられる可能性があります。
クレジットカードのキャッシングならパートでも即日お金を借りられる
パート勤務の主婦であれば、食費や生活費の支払いのためクレジットカードを発行している人も多いでしょう。
今持っているクレジットカードに「キャッシング枠」がすでに付帯している場合、パート主婦でも即日お金を借りられます。
クレジットカードを持っている人は、自分のクレジットカードにキャッシング枠が付帯しているかをネットの会員ページで確認してみましょう。
キャッシング枠が付帯していれば、同時に限度額が記載されているため、その範囲内であればお金を借りられる仕組みです。
ただしクレジットカードでキャッシングする際は、利用限度額がショッピング枠と合算されてしまいます。


カード全体の利用限度額が50万円で、すでにショッピング枠で30万円使っていた場合は、10万円しか借りられません。
イオンやイトーヨーカドーなどスーパーでの買い物をクレジットカード払いにしている人は、その費用がすべてショッピング枠として加算されていることになります。
クレジットカードにキャッシング枠が付帯していない場合、キャッシングできるかの審査を受けなければいけないため、即日の借入はできません。
いざという時にそなえて、前もってキャッシング枠に申し込んでおくのがおすすめです。
JCBのカードローン「FAITH」は申し込み対象者が20歳以上58歳以下で、ご本人がお勤めで毎月安定した収入のある方なので、パート・アルバイトの主婦(夫)の方は申し込み対象となりません。しかし、JCBクレジットカードのキャッシングは、パート・アルバイトで収入があれば主婦(夫)の方でも申し込みが可能です。
引用:JCBのキャッシング主婦や学生でも利用できる?|カードローンならJCB
同じローンでもキャッシングとカードローンでは取り扱いが異なるため、間違えて申し込まないよう気をつけましょう。
パートが確実にお金を借りるために知っておきたい審査のコツ
パート勤務の主婦にとってお金を借りる上で難関なのが、審査に通過することでしょう。
お金を借りる上で審査は避けて通れないため、審査落ちしないよう注意しながら申し込まなければいけません。
パート主婦が確実にお金を借りるために、知っておきたい審査のコツを紹介していきます。意外と見落としがちなポイントもあるため、申し込み前に入念にチェックしてみましょう。
免許を持っていないパート主婦はカードローンの本人確認で書類が複数必要になる
銀行にせよ消費者金融にせよ、カードローンの申し込みでは必ず本人確認が必要です。
その際、本人確認書類として最も有効なのが運転免許証になります。
しかし免許を持っていない主婦の場合、免許証を本人確認書類として提出できませんよね。
もちろん免許証の代わりに別の書類を提出できますが、免許証がない場合は書類が2つ以上必要になることが多いです。
「運転免許証」をお持ちでない方は、「パスポート(2020年2月3日以前に申請し、発行されたもので、住所欄に現在お住まいの自宅住所が記載されているもの)」または「健康保険証」+「1点(例:住民票)」をご用意ください。
引用:お申込条件と必要なもの|はじめてのご利用|キャッシング・消費者金融のプロミス公式サイト
運転免許証もパスポートもない場合、健康保険証と住民票の提出が必要です。住民票を取得するには市役所へ足を運ぶ必要があるため、少々手間がかかるでしょう。
住民票がない場合は公共料金の領収書でも審査を受けられますが、世帯の証明ができる住民票を提出した方が審査における信頼度は高まります。
スマホでの家計簿が流行している現在、公共料金の領収書は処分してしまうという主婦の方も多いのではないでしょうか。いざというとき本人確認として使用できる書類なので、3ヶ月分くらいは保管しておくことをおすすめします。
パート主婦の限度額は30万円?総量規制で年収の3分の1だけ借りられる
パート主婦はお金を借りすぎても返済できないリスクがあるため、限度額が低めに設定されることが多いです。
特に消費者金融では、総量規制と呼ばれる法律が適用されるため、パートで稼いでいる年収の3分の1以下しか借入できません。


厚生労働省が発表しているパートタイム労働者の平均年収を参考に、パート主婦の年収を120万円とすると40万円が限度額となるわけです。
銀行カードローンは銀行法が適用されるため、年収による限度額の制限はありません。ただし銀行でも貸し倒れのリスクを避けるため、消費者金融と同等の限度額が設定されるでしょう。
実際に新生銀行のカードローン借入診断では、年収120万円で40~70万円が限度額となっています。


正社員で年収400万ある人の場合、限度額が200万円程度に設定されますが、パート主婦は10分の1程度しか借入できません。
総量規制の金額を超えて申し込むと、希望額が通らないほか、審査に落とされてしまう可能性が高いため注意しましょう。
パート主婦が配偶者貸付を利用するときは夫の信用情報にも注意が必要
審査に通るのが不安な主婦や、総量規制以上の金額を借りたい主婦は、配偶者である夫の年収を合算して借入ができます。
「配偶者貸付」と呼ばれる制度で、自身と配偶者の年収を合算した金額の3分の1が限度額となる仕組みです。
夫の年収:600万円
合計:720万円
限度額:240万円
配偶者貸付を利用すれば、パート主婦の年収が低くても借りられる金額が大幅に上がります。
ただし配偶者貸付には以下のような注意点もあります。
- 配偶者貸付を採用している機関でしか利用できない
- 配偶者の同意が必要
- 配偶者の信用情報で審査落ちする可能性がある
パート主婦や専業主婦が借りる上で便利な配偶者貸付ですが、採用している金融機関が少ないデメリットがあります。
本記事で紹介した消費者金融では、ベルーナノーティスしか取り扱っていません。
大手消費者金融では、貸付の対象を本人のみとしており、配偶者貸付の取り扱いがないため注意しましょう。
配偶者貸付を利用するには、配偶者の同意が必要です。申し込む際に、配偶者にバレる原因となるため、同意をもらっていない場合は利用をおすすめできません。
配偶者貸付は、自分だけでなく配偶者の信用情報も審査されます。自分には過去に借金や延滞がなくても、配偶者に金融事故があると、審査に落ちてしまいます。
配偶者貸付の審査を受けたことによって、過去の夫の借金が明らかになったというトラブルもあるようです。
パート主婦が在籍確認で勤務先や家族にバレずに借りるには?
夫に借金がバレることで離婚に発展してしまうケースは少なくありません。家計をまかされているプレッシャーから絶対にバレたくないと考える主婦も少なくないはず。
審査を受けるときは、きちんとパートとして出勤しているか、職場に在籍確認が行われます。
銀行も消費者金融も職場への電話連絡となるため、勤務先で在籍確認がうまくいかないと借金がバレる要因となってしまいます。
怪しまれる前に「クレジットカードの在籍確認がある」「賃貸の審査がある」といった理由を前もって電話を受け取りそうな人に伝えておくのも一つの手です。
どうしても職場への在籍確認を防ぎたいのであれば、WEB完結で電話連絡なしにできる「SMBCモビット」へ申し込みましょう。
SMBCモビットは以下の条件を満たしていれば、職場への電話連絡や自宅への書類なしでお金を借りられます。
- 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行いずれかの口座がある
- 社会保険証もしくは組合保険証を持っている
- 運転免許証もしくはパスポートを持っている
- 収入証明書類を提出できる
配偶者の扶養内で働いているパート主婦でも、社会保険証を持っていれば利用可能です。
また収入証明書類はパートであっても会社に申請すればもらえます。バレたくない場合は「夫の会社で提出が必要」といった理由を付けて発行してもらいましょう。