総量規制対象外になる金融機関は?条件やおすすめの手段を紹介

総量規制対象外とは?

総量規制は貸金業者で借りられる金額を、利用者の年収の3分の1までに制限している法律です。

過度な貸付から利用者を守るための制度ですが、すでに年収の3分の1まで借りてしまい、追加でお金を借りられず困っている人も多いです。

この記事ではそのような人のために、総量規制の対象外となる金融機関や借り入れ方法を紹介します。

これからフリーローンを利用しようとしている人も、知っておいたほうがいい情報なので参考にしてください。

総量規制とはどんな制度?対象外の金融機関を解説

総量規制とは、貸金業者から借りられる金額を、利用者の年収の3分の1までに制限している法律です。

総量規制によって、利用者は過度な貸付による破産や、高金利の返済の負担などのリスクが軽減されています。
総量規制の上限金額
例えば、年収300万円の人が借りられる金額の上限は100万円までになっています。

総量規制によって制限される上限額の目安
年収上限額
200万円66万円
300万円100万円
500万円166万円
800万円266万円

すでに返済した金額は、総量規制の対象外となります。

そういった過去の借入額や返済履歴は「信用情報機関」と呼ばれる機関が管理してます。
信用情報機関のイメージ
借り入れを申し込みした場合、貸金業者は信用情報機関へ申込者の信用情報を照会し、過去の借入額や返済状況を確認して審査の判断をします。

信用情報は個人で確認することも可能です。

信用情報機関に指定されているCICまたはJICCへ問い合わせすると、最短で当日に信用情報を確認できます。

その際は、手数料が1,000円ほどかかるので注意しましょう。

総量規制がつくられた経緯

かつて貸金業者の金利を制限していた「出資法」では、最大金利は29.2%まででした。

別の法律で金利は20%までと制限していましたが、そちらには罰則がなかったため、出資法の上限ギリギリの29.2%まで金利を上げる貸金業者が続出。

グレーゾーン金利と呼ばれ、多くの自己破産者を生んだことが社会問題に。

そこで利用者が返済能力を超える借り入れができないように2006年から総量規制を開始、2010年に完全施行されました。

総量規制対象外の金融機関は?

金融機関の中でも、年収の3分の1以上でも借入が可能な総量規制対象外となるものがあります。

総量規制の対象・大手消費者金融ローン
・中小消費者金融ローン(街金)
・クレジットカードのキャッシング
総量規制の除外・住宅ローン
・自動車ローン
・銀行ローン、銀行フリーローン
・不動産担保ローン
・証券担保ローン
・高額な医療費分の貸付
総量規制の例外・おまとめローン
・顧客に一方的に有利となる借換え
・個人事業主への貸付
・緊急と認められる費用を払うための貸付
(親族の医療費など)
・配偶者貸付

こちらの表で「除外」「例外」に該当するものは、総量規制の対象外となります。

総量規制の除外に分類される貸付は、信用情報に記録されず借入額が借り入れ残高に含まれないので、年収の3分の1を超えた借り入れが可能です。

住宅などの高額なローンや、担保を元にお金を借りるローンは除外にあたります。

また総量規制の例外に分類される貸付も、対象外です。

おまとめローンなど、利用者が有利になる借り換えは、例外の貸付となります。

例外と除外の違いは、借入額が自身の借り入れ残高に含まれるかどうかです。

例外貸付で年収の3分の1を超えた借り入れをすると、他の消費者金融では借りられなくなります。

銀行ローンは総量規制対象外だけど審査が厳しい

銀行は貸金業に分類されないので、総量規制の対象外です。

総量規制の対象外なので、住宅・自動車などの年収の3分の1を超える、長期間返済する高額なローンも組めるようになっています。

ただし対象外だからといって、制限なくお金を借りられるわけではありません

各銀行は独自に総量規制のような規制を、自主的に行っています。

特に大手メガバンクではこの規制ラインが強い傾向にあり、審査で返済能力がないと判断された人は、借り入れが厳しいです。

ネット銀行のカードローンは審査に通りやすい

総量規制対象外の銀行カードローンの中でも、ネット銀行はメガバンクに比べ審査が通りやすい傾向にあります。

決して審査が甘いわけではありませんが、プロミスなど大手消費者金融の審査に通る人は、ネット銀行のカードローンも問題なく利用できる可能性が高いです。

中でも楽天銀行カードローンは、バイトなどで一定の収入があれば審査に通りやすく、金利も14.5%とネット銀行の中でトップクラスの低金利です。

融資スピード最短翌日
金利1.9〜14.5%
条件・日本国内に居住の20歳~62歳までの方

AIスコアによる融資サービスは総量規制の対象

近年サービス開始した融資サービスに、AIによる審査でアプリから簡単に借り入れできるものがあります。

中でも「J.Score(ジェイスコア)」は、みずほ銀行とソフトバンクが共同出資しているサービスで、新しい融資システムとして注目を集めています。

アプリをインストールしていくつかの質問に答えると、その場で借入可能額を審査できる便利なサービスです。

銀行が出資しているサービスですが、消費者金融業者にあたるので総量規制の対象となります。

すでに総量規制の基準まで借り入れがある人は利用できないので気を付けましょう。

ジェイスコア

ジェイスコア
無料
posted withアプリーチ
融資時間最短即日
金利0.8〜12%
条件・20歳以上70歳以下の日本国内に在住する人
・安定した収入のある人

おまとめローンも総量規制対象外になる

おまとめローンを扱っている金融機関は銀行と消費者金融で、どちらも総量規制の対象外となります。

おまとめローンとは?

おまとめローンとは、返済の負担軽減のために、複数のローンやキャッシングをひとつにまとめることです。

複数社の借り入れを、金利の低い1社にまとめて返済の負担を減らせるのがメリット。
また支払いもひとつにまとめるので、返済を忘れて延滞するリスクも軽減されます。

複数の借り入れがある人は、おまとめローンを活用して返済の負担を減らせる可能性があります。

審査に通りやすいのは消費者金融のおまとめローン

おまとめローンの中でも審査に通りやすい傾向にあるのが、消費者金融のおまとめローンです。

銀行と消費者金融のおまとめローンにはこのような違いがあります。

 消費者金融銀行
審査○通りやすい△厳しい
金利△高い○低い
融資スピード○2〜3日ほど×2週間ほど

消費者金融のおまとめローンは、銀行より金利は高くなりますが、審査に通りやすいので誰でも申し込みやすい特徴があります。

通常の消費者金融カードローンは、即日融資を売りにしているところが多いです。

しかし、おまとめローンは即日融資に対応していないので、2〜3日ほど審査に時間がかかります。

消費者金融のおまとめローンでおすすめは?

おまとめローンの取り扱いのある消費者金融はこちらです。

消費者金融名金利上限額
プロミス6.3%〜17.8%300万円
アイフル3.0〜17.5%800万円
アコム7.7%〜18.0%300万円

金利が低く、限度額も高いのは「プロミス」と「アイフル」です。
こちらの2社は審査の通過率も高いので、申し込みしやすいです。

大手消費者金融の中でも「SMBCモビット」と「レイクALSA」はおまとめローンの取り扱いがないので、他社を利用しましょう。

各消費者金融のメリットや詳しい情報はこちらの記事で解説しています。

お金を借りるISBN大全!あなたに合ったお金の借り方が必ず見つかる!

※2020年5月現在

街金のおまとめローンを使う方法も

街金とは、中小企業の消費者金融業者です。
街金のおまとめローンも総量規制の対象外となっています。

おまとめローンの取り扱いのある街金業社
消費者金融名金利上限額
中央リテール10.95%〜13.0%500万円
ライフティ8.0〜18.0%300万円
フクホー7.3〜20.0%200万円
いつも5.8%〜18.0%300万円
アロー15.0%〜19.94%200万円

中小企業の消費者金融には聞き慣れない会社名が多く、コンビニATMで手軽に取引できないため、信頼性や利便性の無さがデメリットです。

しかし街金は、アイフルなどの大手消費者金融の審査に落ちた人の受け皿として機能しています。

「過去に支払いの延滞を繰り返してしまった」など、審査に不安がある人は街金のおまとめローンを検討してみましょう。

クレジットカードのショッピング枠は総量規制対象外

クレジットカードには買い物ができるショッピング枠と、現金を借り入れできるキャッシング枠の2つの限度枠を利用できます。

総量規制の対象となるのは、キャッシングのみです。

通常の買い物で使う金額は割賦販売法という別の法律が適用されるので、総量規制の対象外となります。

総量規制を超えてしまった人でも、クレジットカードを使えば支払いを翌月まで伸ばせます。

金利も発生しないので、翌月に確実に返済できる見込みがある人は積極的にクレジットカードを活用しましょう。

こちらの記事ではキャッシング機能付きのおすすめクレジットカードを紹介しています。

即日発行できるクレジットカードを選べば、その日のうちに現金のキャッシングにもショッピングにも利用可能です。

キャッシングで即日融資できるクレジットカードとお金を借りる流れ

専業主婦でも借りられる!配偶者貸付は総量規制対象外

年収がない専業主婦の人は、カードローンでお金を借りるのは厳しいです。

しかし例外として「配偶者貸付制度」を利用すれば、配偶者に一定の年収があれば借りられます。

配偶者貸付の申し込みには、本人の確認書類だけでなく、配偶者の同意書が必要となります。

配偶者への相談と同意が必要なので、バレないようにお金を借りたい人は別の方法を考えましょう。

こちらの記事では専業主婦がお金を借りる方法について、詳しく解説しています。

専業主婦がお金を借りるには?

専業主婦でも借りられるカードローンを紹介!バレずにお金を借りるには?

高齢者でも借りられる!年金担保融資は総量規制対象外

担保を元にお金を借りる方法は、基本的に総量規制の対象外です。

中でも高齢者が利用できる方法に「年金担保融資」があります。

年金を担保にお金を貸すのは他の金融機関では禁止されており、福祉医療機構の年金担保融資のみ唯一認められています。

総量規制をオーバーしている高齢者でも借り入れできる方法ですが、収入のほとんどを年金に頼っている人は、生活が破綻する原因にもなるのでよく考えて利用しましょう。

年金担保融資とは?

年金担保融資ってどんな貸付制度?金利や審査基準まですべて解説します

借り入れ金額をごまかすのはNG!

消費者金融カードローンを申し込む際には、年収と他社の借入額を記入します。

ここで嘘の年収や借入額を記入すれば、総量規制以上の借り入れをできるのでは?と考える人もいますが、絶対にやめましょう。

金融機関は申し込み時に入力した情報だけでなく、各個人の信用情報を元に審査を行います。

信用情報とは、過去に利用したローンやクレジットカード払い履歴が記録されたもの。
CIC(指定信用情報機関)JICC(日本信用情報機構)といった機関が管理しています。

他社で借りたローンの金額もこの信用情報に記録されているので、嘘の情報を記入してもごまかしが効きません。

また虚偽の申請をしたとして、その金融機関のサービスを今後利用できなくなる可能性もあるので注意しましょう。